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- ドクターズインタビュー
Interview 01なぜ歯科医師を目指されたのですか?
昔から家で図鑑を読んだり、実験したりするのが好きで、幼いころは種子島でロケット開発をしようなどとも思いました。
そこで、「自分ができる仕事は何か?」と考え、最終的に医師に行き当たりました。その中で歯科医師を選んだのは、父の知り合いの歯医者さんがとても優しく、良い印象を持っていたからです。
現在でも人見知りは変わらず、初対面の方にはやはり緊張してしまいます。しかし、開業したからには、スタッフや患者様としっかりコミュニケーションを取っていかなければなりません。仕事中は気合いを入れて、歯科医師として周りの方と積極的に関われるよう、日々精一杯頑張っています。
Interview 02矯正をご専門にされたのはなぜでしょう?
病院実習で担当した、部分入れ歯の制作がきっかけです。その患者様は、おそらく過去にひどい虫歯や歯周病になってしまったのだと思います。まだ40代でありながら、ご自身の歯が5本しか残っておらず、部分入れ歯を入れるのも難しい状態でした。
精密な入れ歯を作ろうと努力したのですが、実際に装着してみると明らかにフィット感が足りません。悔しさのあまり担当の先生にアドバイスを求めたのですが、「あの状態の患者様にはあれが限界」と言われました。
そこで初めて、「一度歯が悪くなってしまったら、そこからできる治療には限界があるのだ」と気がついたのです。
このような経験を経て、まず歯が悪くなる前に治療ができる予防歯科に、続いてより根本的に口腔環境を守れる矯正歯科へと進みました。
Interview 03なぜここで開業されたのですか?
この辺りが生まれ育った地元だからです。私はもともと人見知りで、都会に出たいと思うタイプではありません。ですから、開業を考えたときは自然に、「愛着のある地元にしよう」と思いました。
大学を出て最初に勤めたのは、神戸の矯正専門医院です。さまざまな経験を積ませてもらいましたが、働くうちに「もっと患者様に寄り添った治療がしたい」と思うようになり、段々と治療方針のギャップがつらくなってきました。そこで4年ほど勤めて、学べることはひと通り学んだ段階で、次の勤務先を探すことにしたのです。
次に勤めたのは姫路にある小児歯科で、そこで仕事に熱心な厳しい先生から、抜歯や虫歯治療など幅広い歯科技術を学ばせてもらいました。厳しさに心が折れかけたこともありましたが、耐えられたのは「地元で開業するためにはこの知識が必要だ」という気持ちがあったからです。大変なことは多々ありましたが、4年ほど勤め、勤務医として合計約8年のキャリアを経て、地元での開業を叶えました。
Interview 04先生の治療方針を教えてください。
最も重きを置いているのは、「永久歯を抜かない矯正治療」です。患者様からは、「特に検査もせずに永久歯を抜く必要があると言われた」というお話をよく伺います。けれども「永久歯を抜く」のは、別の方法が見つからない場合のみの、最後の選択肢であるべきです。
安易に永久歯を抜けば、入れ歯になるリスクが高まります。また、噛み合わせや顎の歪みが放置されてしまった場合、心身に悪影響を及ぼす可能性があり、いったん整った歯並びも長くは維持できません。
当院では、精密検査で患者様それぞれの現状を把握したうえで、永久歯を抜かない矯正治療をご提案しています。抜歯のない矯正治療をお求めの方、他院で抜歯を勧められた方は、ぜひ一度ご相談ください。